ほぼほぼひとりごと

クラシックの歌を歌っています。歌のこと猫のこと日常のことぶつぶつ言ってます。

歌います♪

演奏会のお知らせです

いつものアールリリックです。

 

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今回はマスネの「タイース」をハイライトで歌わせていただきます。

コロナ前から何度もキャンセルになっていたタイース。諦めかけていましたが、ようやく挑戦できることとなりました。
今回はタイースと僧侶アタナエルの二人のハイライト、アタナエルは何度もお世話になっているバリトンの吉永研二さん、そしてそしてピアノはマスネへの深い愛❤️で繋がっている伊藤友香さんです。

日曜日の夜ですが、よろしければお越しくださいませ。

以下、タイースのあらすじと私の思うところを長々と笑笑。。。

美の神ヴィーナスに仕え、享楽的な日々を送る高級娼婦のタイース。自分の美しさがいつかは失われてしまうのではと焦燥の念に駆られていると、僧侶アタナエルがやってきて、彼女に信仰の道を説きます。
やがてタイースは改心し、二人は命からがら砂漠を通り抜け、アタナエルは尼僧院までタイースを送ってその場を離れますが、ほどなくして自分がタイースの虜となってしまっていることに気がつきます。
何度振り払っても消えぬ思いはとうとう抑えられなくなり、アタナエルは尼僧院のタイースのもとへ駆けつけますが、何ヶ月もただひたすら神に祈りを捧げ続けた彼女の命は風前の灯となっていました。
イースへの思いを訴えるアタナエル、その思いに応えることなく、ただ神への愛を歌い続けるタイースはやがて息絶えます。

イースといえば「タイスの瞑想曲」。
ヴァイオリンの名曲として有名ですが、もともとこのオペラの中で娼婦タイースが改心する場面で演奏される音楽です。
この瞑想曲のテーマはオペラ中に何度か出てきますが、中でも最後のタイースの死の場面で聞こえてくる音楽は力強くも切なく、静かでいながら激しく、官能的で敬虔で、何度聴いても魂を揺さぶられます。
また、この場面に限らず、たとえばタイースをランダムにザクザク切り取ったとしたら、きっとどの断片も異なる表情でどれも魅力的だと思います。
そんな音楽を少しでも表現できるよう、思いを込めて演奏いたします❤️