ほぼほぼひとりごと

クラシックの歌を歌っています。歌のこと猫のこと日常のことぶつぶつ言ってます。

歌いました♪

ともにうたおう ソロイスツ&女性合唱団 演奏会
終演いたしました。
ご来場いただきましたお客様、関係者の皆様、ありがとうございました。

前半に演奏したスタニスラオ・ファルキの歌曲のうち一曲目
「涙と夢」音楽はバッハの平均律e-mollの前奏曲にメロディをのせたもの(グノーのアヴェマリア的な)、詩はシューマンの詩人の恋で使われているハイネの詩「Ich hab’ im Traum geweinet(ぼくは夢の中で泣いた)」の伊語訳です。
16分音符で流れ続ける涙のようなピアノの上で、歌が嘆き節を語るのですが、歌の揺れをピアノの金澤さんが見事に支えてくださり、というより、ピアノの涙を聴きながらそれに乗って上手いこと嘆かせていただいた、というべきか笑
(中村様が撮影してくださった写真はこちらの歌の時のものと思われます。)

「バッラテッラ」はセレナータ。
愛する女性の部屋の下で歌い、彼女をバルコニーに誘い出したいぼくは、月の加勢を願います。「その光で彼女を誘い出しておくれ。もし彼女に会わせてくれたら、ぼくはお前を真珠と、銀と、オパールと、金の琥珀と呼ぶよ。でも会わせてくれないのなら、お前なんてただのドクロ、○ゲだ!」と悪態をつきます笑
これでも悪態は省略されていて、全編通すともっと悪口いってるとんでもないこの詩は、アッリーゴ・ボーイト(ヴェルディのオペラの台本作家として有名な)のものです。
音楽、とくにピアノがとても美しくて、そんなこと歌ってるなんて思えないような作品なんですけれど笑

後半のアウベルト・ネポムセーノの「無原罪のお宿り」は、少し前にも書きましたが、いろいろあった一日を振り返り、その一つ一つに感謝しているような、そんな音楽であると感じ、音楽が終わった時にはなにか温かいもので胸の中がいっぱいになりました。

滅多に(ほとんど)演奏されないこの作品に、生き生きとした感情を吹き込む小鉄先生、そしてそれを音で表す金澤さん、本当に素晴らしかったです。とても素敵な作品に参加できて幸せでした。ありがとうございます。

そして、以前にも書いたことですが、ともにうたおう女性合唱団のみなさま、イタリア、ノーリでの演奏会が中止になった2020年3月以来、3年越しでまたお仲間に混ぜていただき、とても幸せでした。
またご一緒できる機会があることを願って☺️
ありがとうございました。f:id:littlewhiteflower:20230615094517j:image
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