ほぼほぼひとりごと

クラシックの歌を歌っています。歌のこと猫のこと日常のことぶつぶつ言ってます。

歌いました♪

おとぎのおと 終演いたしました。

三連休の初日という貴重なお時間を
さらに悪天候でお足元の悪い中を
お越しくださいましたみなさま
ご来場なさらずとも応援してくださったみなさま
本当にありがとうございました。

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前半はラ・フォンテーヌの寓話に付けられたさまざまな作品を、寓話の解説及び朗読(ほぼ茜さんがやってくれましたが)の後に演奏、という形で進めていきました。

今回取り上げたのは
キツネとブドウ
カラスとキツネ
羊飼いと海
セミとアリ
の四作品。

そしてこのうち、カラスとキツネは歌曲二曲の聴きくらべ、セミとアリはさらにピアノも加わり、三曲を聴きくらべていただきました。

 

私の演奏は、
キツネとブドウ(ゴダール
カラスとキツネ(ルコック
セミとアリ(アブルケル)
の三曲。

冒頭のキツネとブドウは1分半にも満たない、とても短く可愛らしい作品。
ほんとうはどうしても食べたいくせに、手が届かず食べられないから「あれはまだ青すぎる、卑しい奴の食い物だ」と強がるキツネ。大好きな彼女に告白したら、あっけなく断られてしまって、「ふん、あんな女に俺はもったいなさすぎる」と強がってる感じ??笑

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カラスとキツネ
こちらは前のキツネとは打って変わって、ずるがしこいキツネ。
ちょっとまぬけなカラスが口にくわえているチーズをなんとか横取りしてやろうと、一計を案じます。
ほめに褒め、ゴマをすりにすって、あなたのその素敵なお声を聞きたい!とおだてにおだてて、その気になったカラスがかぁと一声なくと、チーズがポロリと落ち、それをすかさず手に入れるキツネ。カラス、ぼーぜん。。

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セミとアリ
寓話集の冒頭に掲載されており、一番有名なお話。
日本ではアリとキリギリスとして有名な寓話。
夏中、歌って遊び暮らしていたセミ、木枯らしが吹くころになると、食べるものがなくなり、お隣のアリに泣きつくも、アリは「夏中歌っていたなら、今度は踊んなさいよ!」とぴしゃり。

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後半は、世界のおとぎ話や昔話などにつけられた声楽作品をお聴きいただきました。

ヘンゼルとグレーテル
ロメオとジュリエット
シンデレラ
三太郎(浦島太郎、金太郎、桃太郎)
月世界旅行
人魚姫
親指小僧

を取り上げました。

そのなかから私は

シンデレラ(マスネ「サンドリヨン」より やっと家に着いた

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人魚姫(ドヴォルザーク「ルサルカ」より 月に寄せる歌)

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をソロで

ヘンゼルとグレーテルフンパーディンクヘンゼルとグレーテル」より 夕べの祈り)

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三太郎(小島さやか編曲)

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親指小僧(ド・リレ「親指小僧」より 愛って何?)

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をデュエットで歌いました。

それぞれのお話は有名なものなので、割愛させていただきますが、一つだけ。

今回歌った三太郎の歌は、友人ピアニストの小島さやかさんにアレンジをお願いした作品です。
題して「三太郎ラプソディー」
日本のお話も入れたいと考え、しかしながら日ごろ耳にする童謡のまま演奏すると、どうしてもこのプログラムの中では浮いてしまうため、また、もともと彼女のアレンジが大好きだったこともあり、お願いをしたところ、喜んで引き受けてくれました。

さやかちゃん、ありがとう

故郷への思いのヴォカリーズに始まり、さやかちゃんお得意の繊細な色彩感あふれる和声進行で、キラキラ美しい三太郎物語になりました。
お客様にもお楽しみいただけました。

そして、アンコールとして、さらにダメ押しのセミとアリ(ルコック)笑

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こちらはソロ歌曲を二人で歌えるようにちょろっとアレンジをしました。


セミとアリ、いっぱいあるんですよ。

と、ざーっと振り返ってみました。
個人的には、この前日にまたまた腰を痛めて寝込んでおり、どうなることやらな感じだったのですが、当日は奇跡的に痛みが半減し、コルセット二枚重ねにロキソニン服用しまくりで臨みました。
結果、お辞儀のたびにびくびくはしましたが、演奏には支障をきたすほどではありませんでした。よかった。。


共演者のお二人にも、本当にお世話になりました。
素晴らしい時間を過ごさせていただき、本当に幸せでした。
またご一緒できるといいなぁ~~

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