加齢とともに衰えを感じているものの一つに、方向感覚がある。
若いころは地図を見るのが好きで、普通に読むこともできたし、初めて行く場所でも道に迷うことはほとんどなかったから、方向感覚には多少の自信があった。もちろん、GPSなどない時代の話である。
ところが近年、道に迷うようになってきた。
よく知らない場所に行くときには、一応その場所へのアクセス方法から地図を見て、なんとなく頭にいれているつもりが、なぜか、駅を出て時点で逆の方角に歩いて行ってしまう。
いつまでたっても目印の場所にたどり着かないため、そこで地図アプリを起動して現在地を確かめて初めて、まったくとんちんかんな方角に歩いていることに気付く。
初めての場所なら仕方ないが、二回目、三回目くらいでもなんだかあやしい。
あまりに道に迷うことが増えてきたので、もう自分の感覚はあてにしないことにした。
で、地図アプリのナビを使うようになったのだけど、なぜだか、これでもまだ迷う。
ずっとスマホ見ながら歩けないからと目を離したり、バッテリーがどんどん減るからと直進のときは切ったりしてしまうからいけないのか、また、歩いているのにナビが変な動きをしたりすることもあって、気が付くとあらぬ方角に進んでいることもよくある。
昨日もやった。
そこへ行くのは３度目なのに、いや、３度目だからなのか、駅を出て自信満々で右方向に進んだ。
駅からまっすぐ、うんうん、あってる。
大きな通りに出た。
前に来たときには、もう少し歩いた気もするけど、とりあえず信号渡ろう。
と渡りはじめてふと、不安に襲われる。
もう一度地図を確認すると、まったく逆方向に歩いていたことが判明。
渡ったばかりの信号をそのまま引き返して、念のためナビを起動。
駅から５分程度のところだったので、大きなロスにはならずに済んだのは幸いだったけど。
これは衰えるに任せるしかないのか。。。
とりあえず、集合時間に遅れないように、ロスタイム込みで出かける時間を決めるくらいしかできないかな。。
迷い道（意味が違う）
