ほぼほぼひとりごと

クラシックの歌を歌っています。歌のこと猫のこと日常のことぶつぶつ言ってます。

ネクテールの歌

今日は素敵な演奏会にお招きいただき、いそいそと出かけました。

 

の前に、

思い出の場所へ。

 

会場が、息子の通っていた保育園に近く、久しぶりに足を向けました。

 

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心から幸せだったこの頃を思い出して、うるうるときてしまいました。

 

過去に戻れるならいつに戻りたいかと聞かれたら、迷うことなくこの頃と答えます。

そんなたらればの話をしても仕方ないけれど。

 

気を取り直して演奏会へ。

 

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一本のフルートのためだけに書かれた曲集「ネクテールの歌」

全三集96曲の全曲演奏の第一日目の今日は、32曲が演奏されました。 

日本初演だそうです。

 

ネクテールというのは、アナトール・フランスの小説「天使たちの反逆」に出てくる謎の老人の名前で、本日演奏された第一集は、お話の展開がそのまま音楽化されているようです。

全ての曲につけられたタイトルが、しっかりと音楽に反映されていたのも面白かったです。

 

いくつか、「あ、これ好き」というのがありましたが、中でも「愛」はとても好きでした。

でも圧巻だったのは最後の曲「人間的苦痛についての瞑想」でした。

これはすこし長めの曲でしたが、上行→下降のフレーズがすこしずつ形を変えて何度も繰り返され、フレーズごとにすこしずつすこしずつ長いクレッシェンドがされていたようで、圧がいっぱいになったころ、すーっとクールダウンして、森に吸い込まれるように終わり、終わってしばらく息を止めてしまっていました。

 

薄暗い森で心細く思っていると、道標となる一筋の光のようなフルートの音色がどこからか聞こえて来てそんな印象で、まだまだいつまでも聴きていたかったです。

 

終わって帰路。

 

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もうクリスマスツリーの点灯。

一年早い💦