ほぼほぼひとりごと

クラシックの歌を歌っています。歌のこと猫のこと日常のことぶつぶつ言ってます。

青い国のシンデレラ

サンドリヨンの「青い国」について、ずっと考えています。

発端はレッスン時に村田先生がおっしゃった「この青い国ってなんだろう?」のひとこと。これはオペラのフィナーレで出演者総出で歌う「皆さんを美しく青い国にお連れするために、私たちみんながんばりました~~」という歌詞を受けてのひとことでした。
そのときはなんとなく、そういえばシンデレラのドレスも青いし、METのステージも青かったなぁくらいに思っただけだったのですが、その後ずっと気になっていてネット検索しまくりました。

そんなこんなで、この5日間の検索結果(を信じるとして)から考えをまとめてみました。

もともと、オペラのプロローグとして登場人物を紹介するシーンがあり、そこでひとりひとりにセリフが充てられていたのですが、サンドリヨンのお父さんと総理大臣のセリフに「みなさんを青い国にお連れするためにがんばりま~す!」的なものがあったそうです。
このシーンは照明等演出の問題もあり、初演時にはカットされたようです。


この次に台本上で「青い国」が出てくるのがフィナーレの部分となるので、結果的に「青い国」はここにしかでてこないことになってしまいました。

プロローグが残っていたとして、そこから始まる物語はこのオペラ本編であり、またサブタイトルである「妖精の物語」でもあるので、このお話そのものが「青い国」ということなのかなと考えています。


ちなみに、台本上に出てくる「青」は、以下4か所。
①3幕1場 サンドリヨンとお父さんのシーン「(白いスズランと)青いヒルガオ
②3幕2場 妖精の家のト書き 「とても青い光」
③4幕1場 継母の歌う「青い空から降りてきた(名もない人たち)」
④4幕2場 フィナーレ全員で「皆さんを青い国へ~~」

②妖精の家のシーンでは青い照明が指定されているんですね。
このことから「青い国」は「妖精の国」のことなのかなとも考えられます。

そもそもこのオペラはペローの「サンドリヨン」をもとにして書かれていますが、原作にはこの「妖精の家」のシーンはなく、「青」という言葉もでてきません。
台本作家のアンリ・カーンがこの本を書くにあたり、「青」のイメージを持っていたということなのかもしれませんが、そこについてはまだわかっていません。

と、今日はここまで😊

写真はMETのサンドリヨン公演より拝借しました🙇‍♀️

 

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